東京を自転車で走る会

会の発端

車中心の都市づくりに対する疑問
→ どうも、東京は自転車で走りにくいねぇ
→ 自転車を活用した都市づくりを考えてみよう!
ポタリングを楽しみながら、現在の東京の自転車通行事情の観察
→ ×自転車で通れないレインボーブリッジ ×駐輪場の無い都心の施設 などなど。
→ ◎都心は意外にコンパクト ◎自転車で都心を観光すると、意外な穴場の発見が!
皇居を自転車で一周することから始まった、東京を自転車で走る会
→ なにはともあれ、千代田区から始めよう! → 千代田区の助成金をゲット!!

将来の目標

日祭日の自転車による都心観光の推進
→ 週末は、渋滞に巻き込まれ車で郊外に行くより、空気のきれいな都心に自転車で行こう!
レンタサイクルの活用
→ 観光に便利、乗り捨て可能なシステム、ビジネスにも便利、違法駐輪問題の解消
時間限定の自転車専用レーンの設置
→ 日祭日ならば、仮設の自転車レーンを設置できるはず。自転車で安全に都心観光をできるように!

活動の趣旨

日本はヨーロッパに比べて自転車道の整備が遅れていますが、環境問題や健康づくりの観点から、より自転車を活用したまちづくりが必要であると考えられます。そこで、自転車に関心を持つ有志メンバーが集まって、平成12年9月と10月に自転車とまちづくりの勉強会を行いました。次いで、同年11月にはフィールドを東京に絞って、自転車によるタウンウォッチングを開始しました。10数回の走る会を実施した後、次のステップとして、サイクリングマップづくりを目指した活動を進めています。今後の目標は、日祝日の自転車による都心観光の推進であり、そのための環境整備を提言していくことです。

自動車では早く通り過ぎるために気づかないことが多いし、徒歩では行動範囲が狭められてしまいます。そこで、車の往来が少ない土日祝日を対象に、健康的で環境にもやさしい自転車を活用して、効率よい都内の地域資源の味わい方を考えます。自転車で都内を自在に走りまわり、自転車であるからこそ気づき、楽しむことができる東京の魅力を見つけ出すとともに、道路づくり等に関わる課題を抽出した上で、東京の地域資源や道路整備状況を整理し、区内在住者や来訪者が自転車を有効に活用して楽しめるようなサイクリングマップづくりを行います。将来的には、レンタサイクルシステムや、大通りの片側1車線ずつを自転車に開放することによる時間限定の自転車専用レーンなどの提案をしていきたいと考えています。

千代田区での活動

当会は都内における自転車活用をテーマにしておりますが、その最初のフィールドを千代田区にしました。それは、千代田区が代表的な「緑豊な都心部」であること。真ん中に皇居があり、区内の名所旧跡を回ったりするには自転車が便利であることを実感しやすいと思われること。さらに、大手町等の都心業務地区のよく整備された町並みを、車や人の往来が少ない週末に自転車で楽しむことが出来るなどの理由によります。経済優先で造られて来た都市の中にゆとりや人間性を取り戻すためにも、千代田区での先進的な取り組みが、全国へ大きな影響を与えるように期待しています。(路上禁煙条例を全国が注目していることもその理由の一つ)

当面の目標は、日祝日の自転車による都心観光の推進です。駐車場が無く、渋滞の多い都会では、自転車の方が自動車よりはるかに効率的です。自転車で名庭園や隠れスポットを巡ると、コンパクトな都心のスケールを知ることができます。サイクリングマップ作りとあわせて、都心レンタサイクルの整備、駐輪場の設置、日祝日限定の自転車専用レーンの整備などを提案していきたいと考えています。

平成 15 年度から 17 年度まで,「千代田区街づくり推進公社」および「財団法人まちみらい千代田」から「千代田まちづくりサポート」の助成を受け、休日に自転車で千代田区の観光を楽しむことをめざした活動を行いました。まず、都心サイクリングコースの検討を行い、またイベント『江戸ポタリング』を開催して、一般参加者の方々と一緒にコースを走り、サイクリングコースとしての楽しさや問題点を考えました。

平成17年度には、作成した都心サイクリングコースの紹介や、活動を通じて生まれてきた、道路や駐輪場などのサイクリング環境としての課題や要望、環境づくりの提案を、『休日の都心サイクリングを楽しむために』としてとりまとめました。

東京を自転車で走る会
会長:湯本 登
事務局: 橋本 正法 hashimoto@jrec.co.jp

会の趣旨に賛同し、活動に参加ご希望の方には案内をお送りしますので、メールをお送り下さい。